介護職員初任者研修とは?メリットやカリキュラムなどの基本情報を初心者向けにご紹介!

介護職員初任者研修とは、様々な介護資格の中で比較的取得しやすく介護に必要な基本的な知識を身に付けていることを証明している資格になります。
この資格を取得することで有資格者の監督なしで、身体介助が行えるようになりますので初心者から介護のプロとしてのキャリアを築く第一歩といえます。
介護福祉士実務者研修との違いは専門性の高さで、介護福祉士実務者研修の方がカリキュラムの専門性が高くなっていますので学習時間もその分増えることになります。

介護職員初任者研修とは?メリットやカリキュラムなどの基本情報を初心者向けにご紹介!

介護職員初任者研修を取得するには、スクールでカリキュラムを受講することでスクールでの受講方法は通学と通学+通信の2通りになってます。

介護職員初任者研修には受験資格はなく、そのために未経験者や初心者が挑戦しやすくなっていて受験費用はおおむね30,000円から150,000円です。

介護初任者研修の取得に必要な期間は、1ヶ月から4ヶ月でスクールによって異なるのでライフスタイルに合ったスクールのコースを選択することです。

また通学だけで取得しようとするとかなり時間が必要で、早く取るには通信講座とプラスして学習を進める事です。

介護資格の登竜門的な位置付けの介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは2013年4月1日の介護保険法施行規則改正により、ホームヘルパー2級から移行した資格です。
2013年4月以前の介護資格には介護福祉士やホームヘルパー養成研修など様々な種類があり、キャリアパスが複雑で分かりにくいものでした。
また、少子高齢化が進む日本において介護人材の確保は大きな課題となっています。
厚生労働省によると、2025年までに現在の2倍以上の人材が必要になるとされていますが、単に人材を増やしただけではスキルや知識の不足からサービスの質が低下する恐れがあります。
そこで、優秀な人材を数多く育成することを目的に実施されたのが資格制度の見直しで、キャリアパスの明確化が図られました。
この際にホームヘルパー2級が廃止されて初任者研修へと名称が変わったのですが、この初任者研修は現在では介護資格の登竜門的な位置付けとなっています。
初任者研修取得後は、介護福祉士実務者研修・介護福祉士という順番で取得していくのが現在の介護系人材の一般的なキャリアパスとなっています。

介護職員初任者研修とホームヘルパー2級の違い

介護職員初任者研修は、2013年4月1日の介護保険法施行規則改正によりホームヘルパー2級から移行した資格ですが、単に名称が変わっただけではありません。
名称変更前は、実際の介護現場にて実施される30時間の実習がありましたが、初任者研修では廃止されており、その分の時間はスクール内での授業に充てられています。

また、ホームヘルパー2級では全カリキュラムの修了と同時に資格を取得できましたが、初任者研修を取得するにはカリキュラム修了後に実施される筆記試験に合格する必要があります。
ただし、筆記試験の内容は授業内容を理解していれば合格できるため、難易度が特別高いわけではありません。

さらに、初任者研修では「認知症の理解」という科目が追加されています。
現在、高齢化社会の加速に伴って認知症患者の数も急増していますが、実際の介護現場においても認知症患者に対応することが求められています。
このような背景から、認知症患者に対応できる人材を育成することを目的に新たな科目として「認知症の理解」が加わりました。

介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修の違い

この二つの研修の違いはいくつかあります。
介護職員初任者研修は介護の基礎を学ぶことができ、介護福祉士実務者研修は介護の専門的な知識やスキルを学ぶことができます。


一つ目の初任者研修は最短一か月程度で取得することが可能です。
費用も比較的安く6万から8万ほどとなっていて、様々な方に取得しやすいものとなっています。
研修の最後には修了試験が設けられていて、合格することで修了することができます。
この研修の受験科目は9科目で、受講時間は130時間となっています。


二つ目の実務者研修は三か月半ほどで取得することが可能です。
また、受講するスクールによって修了試験の有無が変わってきます。
そして費用は15万から20万となっていて、キャリアアップを目指している方が比較的多く修了しています。
研修の受講科目は20科目となっていて、受講時間は450時間と長い期間が必要です。
修了すると介護福祉士試験の受験資格が得られますが、介護福祉士の試験を受けるためにはその他に3年以上の実務経験が必須となっています。

介護職員初任者研修を取得するメリットとは?

介護職員初任者研修を取得すると、様々なメリットがあります。
まず、介護業界への就職や転職に有利になります。
無資格でも働けますが、初任者研修を取得していれば応募できる求人の数が多くなりますし、採用されやすくなります。
介護の現場では有資格者を優先的に採用しており、訪問介護に関しては初任者研修かそれ以上の資格が必須です。
そして、給料もアップします。
ほとんどの施設で資格手当が付きますし、平均月収も無資格者と比べて高くなっています。
また、取得しておけば未経験でも安心して働き始めることができます。
介護の基本的な知識やスキルも得られますし、現場で働くことも具体的にイメージできるようになります。
もちろん将来的な親の介護にも役立ちます。
さらに実務者研修や介護福祉士など、より上の資格へのステップアップも目指せます。
他にも、初任者研修には資格取得の条件はありません。
時間と費用があれば誰でも取得できる点も、大きなメリットであるといえます。

介護職員初任者研修のカリキュラム内容

介護職員初任者研修のカリキュラムは、厚生労働省が関連法令に基づいて出す通知に基づいて組まれます。
現行の研修は、全部で10科目で構成されており、総学習時間は130時間となっています。
10ある初任者研修の科目のうち、圧倒的に学習時間が多く割かれているのが「こころとからだのしくみと生活支援技術」という科目で、75時間と全体の半数超を占めます。
この他の科目は「介護における尊厳の保持・自立支援」と「介護・福祉サービスの理解と医療との連携」が9時間、「職務の理解」、「介護の基本」、「介護におけるコミュニケーション技術」、「老化の理解」、「認知症の理解」がそれぞれ6時間で、「障害の理解」のみ3時間となっています。
全体の研修の最後には「振り返り」という科目があり、4時間が確保されています。
初任者研修を実施する機関では、最短で約2週間、通常で1~2ヶ月程度かけて130時間分の学習が終えられるように日程を組みます。

介護職員初任者研修の試験内容や合格難易度について

介護食品初任者研修の資格を取得する場合、当然試験を受け合格する必要があります。
介護職員初任者研修では、ホームヘルパー2級からの新制度に変わり、筆記試験が必要となったのです。
ただし試験内容は国家試験のような難易度の高いものではなく、修了試験の筆記テストもそれほど難しいものではないといいます。
試験の合格率は公式には発表されていませんが、そこまで難易度が高くはないといった認識を持たれているようです。
介護職員初任者研修を取得してヘルパーとして働くスタートラインにつくために、ある程度は資格を取ってほしいものになります。
どこに聞いても情報は非公開ということですが、噂ではほぼ100%合格しているだろうという話です。
もし資格を得たい場合は、講座を実施しているスクールに通い、授業を受講する必要があります。
修了試験は約30問の選択問題に、筆記試験が2問程度だそうです。
数字を選び式の問題ということなので、難易度はそこまで高くないといえそうです。

介護職員初任者研修の資格が活かせる職場とは?

介護職員初任者研修は介護の現場で必要な知識や技術を習得するための研修です。
初任者研修を終えることで、資格を取得することができます。
この資格は現場で必要な知識や技術を習得し、安心してサービスを提供できることを証明するものです。
この資格を持つことで、介護職としての就職や転職の有利性が高まるとされています。
資格を活かせる職場は施設や訪問事業所、グループホームなどが挙げられます。
これらの職場では知識や技術を活かし、利用者の方々の生活支援やケアを行うことが求められます。
介護職員としてのスキルアップやキャリアアップも可能であり、より高度なサービスを提供するための研修や資格取得などの機会があります。
仕事の内容は身体介護や生活援助、食事の提供などが挙げられます。
利用者の方々とコミュニケーションを取り、その方々の生活状況や健康状態を把握し、必要に応じて医療機関やケアマネージャーなど他の関係者と連携して、適切なサービスを提供することも求められます。
これらの業務は利用者の方々と深くかかわり、その方々の生活を支える重要な役割を担っています。

介護職員初任者研修の取得でできるようになる介護業務とは?

介護業務には資格を必要としないものも数多くありますが、業務内容によっては資格が必要になることもあります。
介護職員初任者研修も同じで、取得することで訪問ヘルパーとして働くことが可能となります。
訪問ヘルパーは、利用者の自宅を訪問して入浴・食事・着替え・排泄などの介助をする身体介護と、掃除・洗濯・食事の用意・買い物代行などの生活援助の両方を行うとともに、必要に応じて医療機関へ付き添う通院介助を行うサービスです。
訪問ヘルパーでは基本的に1人で業務にあたり、利用者ごとに異なる対応が求められることから初任者研修以上の資格が必要とされています。
介護タクシーの仕事もできるようになります。
介護タクシーは移動だけでなく、乗降の介助など状況に応じて様々な対応が求められるため、普通自動車第二種免許に加えて初任者研修以上の資格が必要です。
また、無資格の方でも働ける現場であっても、初任者研修取得者と非取得者で業務を分けているケースがあるため、取得しておくと従事できる業務の幅が広がります。

介護職員初任者研修を受講するスクールの選び方|受講費用

介護職員初任者研修を受講するスクールの選び方ですが、いろいろなポイントはありますが受講費用はその中でも大きな要素かもしれません。
この初任者研修のカリキュラムは国が定めていますので学校による差は基本的になく、費用が安いから授業内容が充実していないとかその逆はありません。
ではなぜ費用が変わってくるのかと言えば、もちろん講師の先生の人件費も理由の一つです。
同じことを教えるのであってもそれが上手な先生は給料も高いことが多く、それは授業料に跳ね返ってくるとも言えます。
この他には学校の立地条件とか、事務職員も含めて周辺的なサポート体制がどれだけ充実しているかという要素もあります。
授業内容は同じなので、多少のことは独力で何とかするという人であれば費用の安いスクールを選べばよいですし、授業そのものだけではなく周辺のサポートもしっかり充実していてほしいという人は、それなりの出費を覚悟しておいたほうが良いです。

初任者研修に関する情報サイト
介護職員初任者研修の基本情報

介護職員初任者研修とは、様々な介護資格の中で比較的取得しやすく介護に必要な基本的な知識を身に付けていることを証明している資格になります。
この資格を取得することで有資格者の監督なしで、身体介助が行えるようになりますので初心者から介護のプロとしてのキャリアを築く第一歩といえます。
介護福祉士実務者研修との違いは専門性の高さで、介護福祉士実務者研修の方がカリキュラムの専門性が高くなっていますので学習時間もその分増えることになります。

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